認知科学をベースの気功の基本と効果的な練習方法

本来中国では気功は、体内のエネルギーを整えるための健康法でした。呼吸法や体のポーズを使って、気の流れを整えることで、ストレス解消やリラックス効果を得るといった手法がとられていました。

一方、認知科学をベースとした私たちの現代気功は、それらエネルギーも情報として扱います。

そしてこの情報に書き換えを加えることで最終的には心身の状態を整えて参ります。

この記事では、認知科学をベースにした気功の基本的かつ効果的な実践方法について解説します。

気功リトリートウィーンにおける基本的な気功の実践法

雲の中にはあなたの理想の姿が隠れてます。
理想の姿に辿り着く為に必要なことは何でしょう?

認知科学をベースとした気功で最も大切にしているポイントに

①ゴール設定
②ゴールを達成ししている姿を強い臨場感を持って感じる


というものがあります。
これらは気功を行う上での大前提の必須事項となります。

ゴール設定とは理想の姿、あなたのゴール像を設定することです。

次に設定したゴールを達成している姿を、まるで既に起きている現実であるが如くに強い臨場感を持って感じることも大切とされています。

つまりは自分のゴールは既に現実に達成されたかのように自分自身を錯覚させることが大切なのです。

ゴール達成をまるで現実のように感じられるようになると、ゴールを達成できていない現実の自分にあなたの脳は居心地の悪さを感じはじめます。

そしてゴールを達成した自分に、現状の自分を寄せようとしてあなたの脳は必死になって働き始めるのです。

このように認知科学ベースの気功では常に脳の機能や習性を大きく活用しながら色々な技術を機能させていきます。

呼吸法や体のポーズ、イメージトレーニングの方法

理想の姿と実際の姿、どちらが現実??
臨場感がより強い世界を脳は現実と認識します

臨場感が強い方を脳は現実として捉えるのです。

ゴール設定をしたら、現実世界を超えるくらいの臨場感を持って、達成している世界をイメージし、感じます。

いわゆるイメージトレーニングですよね。

でもただぼんやりと思い浮かべるだけのイメージトレーニングでは無意味です。

例えば映画館で映画に夢中になってる時あなたは「椅子に座ってスクリーンを眺めている」という現実を忘れて

まるで自分も映画の中の世界に入り込んでいるように感じていることはありませんか?

思い描いた理想の世界の方が、目の前の現実世界以上に強い臨場感を持つとはこのような状態です。

イメージの世界の方を現実世界であると脳が錯覚を起こすくらいに強い臨場感が必要なのです。

強い臨場感を得るためにはどんな練習法があるのでしょうか、具体的な実践法をご紹介していきます。

気功の効果的な練習方法

毎日の練習時間

ゴール達成のイメージトレーニングに決まった時間枠を設定する必要はありません。

いつでもどこでも、暇さえあればゴール達成した自分の姿を鮮明に思い描けたらとても理想的です。

四六時中は難しくても、朝の寝起きのまどろみの中や、就寝前のリラックスタイムなども夢見心地で脳を錯覚させるのにもピッタリでお勧めです。

正しい姿勢や呼吸法の習得

初期段階の気功の練習における正しい姿勢とは、あなたが一番リラックスできる姿勢です。

背筋の伸びた美しい姿勢は理想的ではありますが、姿勢を正そうとして体のあちこちに不自然な力が入ってしまっては本末転倒です。

ソファにもたれる、座禅を組む、ベッドで横になる。。。 

まずはあなたにとって一番居心地よくリラックスできる姿勢で臨みましょう。

体をゆるめて深い呼吸を心掛けます。

ゆっくり丁寧に、息を吐ききることを意識してみましょう。

息が吐ききれたら、無理なく自然に次の息が入って来ます。

丁寧で深い呼吸を繰り返すうちに心身もよりリラックスできるはずです。

身体がリラックスしてくると、心身の状況をより観察しやすくなります。
気功ヒーリング前後のフィードバックがより正確に取りやすくなりますね。

リラックスした状態を作れたら、いよいよ気功を実践してみましょう。

練習の仕方について 初めての気功編

ここでは初めて気功を実践する方への練習法の一例をご紹介します。

認知科学ベースの気功を行う上での大前提が2つあることは既に紹介しました。
①ゴール設定
②ゴール達成した自分の姿を臨場感を持って感じること。

今回は初めての気功実践、ということでまずは

【しっかりと気を感じられるようになること】をゴールとして設定します。

次にすべきことはそれを達成している自分の姿を強い臨場感を持って思い描くことです。
ここで強い臨場感を持つためのポイントを数点ご紹介します。

①達成している状況を五感を存分に使って感じる
②達成している時の感情を呼び起こして噛みしめる
③ゴール達成した自分に対する周囲の人の反応も思い浮かべる

上記ポイントを押さえながら、【しっかりと気を感じられている自分の姿】を臨場感たっぷりで思い描いてみましょう。

ここからはいよいよ気を感じていく作業です。

①写真よりも、もう少し軽く握るような感じで両掌を合わせ、手の中の体温を感じます。
 敏感な方はこの時点で強い熱感を感じたり、掌がチリチリ、ピリピリしてくるかもしれません。

両親指の間の隙間にできた穴に優しく息を吹き入れます

③手の中に広がる温度や湿度をじっくり感じ、丁寧に観察します。
 より湿ってきたり、更に温かくなってきたり、ヒリヒリ、ピリピリ、フワフワ感じたり。。
 ほんの些細な変化かもしれません、気のせいだと思って見逃さないように気を付けてください。

④手の中の感覚に何らかの変化を感じられたら合わせていた手を10㎝程度離します。

⑤離した両手の間に広がる感覚をじっくりと丁寧に観察します。

⑥更に両手の感覚を少し広げたり、狭めたりしながらその間に広がる感覚の変化を丁寧に感じ、観察します。

手の動きに従って、手の間に何らかの異変を感じられたらそれが気です。

⑧感じている感覚を20㎝くらいのボール状にしてみましょう。気の玉の完成です。

⑨出来上がった気の玉を五感をフル活用して丁寧に感じ、観察します。
 温度、湿度、重さ、色、香り、手触り、、、 
 慣れてくると色々なものを感じられる
ようになります。

 感じたものを「ただの気のせい」とは思わずに、気だと思いこむことも上達への早道です。

⑩出来上がったボールをみぞおちの辺りにぐーーーっと押しこみます。

⑪押し込んだ前後でみぞおちに付近に変化がないかじっくり観察してみましょう。

⑫慣れてきたら出来上がった気の玉を体の色々な部分に押し込んでみましょう。
 入れる場所によって異なる体の反応を楽しんでみてください。

上達するコツは自分の身体に起きる微細な変化を敏感に感じ取って丁寧にフィードバックを取ることです。

フィードバックを重ねることで、脳内にフィードバックループが出来上がり、強化されることで
変化=効果を感じやすくなります。

小さな変化に感じやすくなるためにも普段から自分の体を丁寧に観察する癖をつけることも大切です。

気の玉を押し込む前後での変化をはっきりと感じられるようになったら
何か良いことがきっとあるはず!

気は誰もが持っているものですので、上記の手順のように独学で学ぶことも可能です。

ですが、今まで意識していなかった人は、気を感じられるようになるまでに数日~数週間、人によっては数か月から年単位でかかるかもしれません。

気感が強い方、感覚が優れている方、敏感な方はもしかしたら数日のうちに気の玉を作れるようになって、体のあちこちに入れて楽しむことができるかもしれません。

誰にでも得手不得手があるように、気の習得にも個人差が大きくあり、独学の場合は一般的には長期的な修練が必要と言われています。

ですが、脳機能をとことん追求した認知科学という学問の知見をベースとした私たちの気功では、伝授という形で気功師の持つ肉体感覚や記憶といった情報を他人に渡すことが可能となっており

誰もが伝授を受けた直後から気を感じて、すぐに扱えるようになるのです。

当サロンの気功師養成講座でも受講開始と同時に伝授を行います。

興味をお持ちいただけた方、受講ご希望の方はお問い合わせページより是非ご連絡くださいませ。

気功の効果

気功は体内のエネルギーを整えるための健康法として長い時間をかけて中国で発達してきました。

呼吸法や体のポーズを使って、気の流れを整えることで、ストレス解消やリラックス効果を得るところから疾病治癒まで、その効果は謳われています。

日本国内では医療行為としは認められていないものの、中国では政府公認の世界医学気功学会という研究機関も組まれていています。

そこでは伝統的な気功の実践を基に、現代医学や生理学的な知識を組み合わせた医療気功の研究も活発に行われ、一部医療機関では医療行為として気功が取り入れられています。

私たちの認知科学をベースとした気功でも、より効果的に機能させるべく現代医学や生理学、解剖学といった現代医学の知見を多く取り入れていますが、残念ながら日本国内では医療行為としては認められていませんし、効果を保証することも許されていません。

気功を始める前に知っておきたいこと

”気”は全ての生命に宿しています。

ですので真摯に学ぶなら誰でも独学である程度は気功を身につけることは可能でしょう。

そういった意味では必ずしも講座やワークショップに入って誰かの下で学ぶ必要はないかもしれません。

ですが、独学で学ぶには大きな労力と、長い時間とが必要になると言われており、一般的には数年単位でやっと気の玉を操れるようになるくらい、とも言われています。

少しでも早く、しっかりと身に着けたいのならば、伝授という形で気功技術を取得し、その後も技術向上のために寄り添ってくれるような信頼のおけるメンターを見つけることをお勧めいたします。

また、伝授を受けたからと言ってすぐにスーパー気功師になれるというわけではないことは既に申し上げたとおりです。

伝授後も、技術の向上には日々の修練が必要で、その時々に的確なアドバイスで導いてくれるメンターの存在意義はとても大きいです。

インターネットや動画サービス、書籍、各種ワークショップや講座などで多くの情報を集めて、あなたに合ったメンターをじっくりと選び、門戸を叩くことをお勧めします。

気功と瞑想の違い

伝統気功は気の流れを整えることで心身を健康に導くものでした。

認知科学をベースとした気功とは共感覚を用いて人の持つ内部表現(=認識している世界そのもの)を書き換えることで心身を健康に導いていくヒーリング技法でした。

では、瞑想とは??

心を集中させることによって心身をリラックスさせ、内面的な安定や洞察力を高める技法です。

特定の言葉や音楽を聞いたり、イメージや視覚化などの手法を使って、心を集中させることでストレスや不安を軽減し、注意力や集中力を改善し、創造性や洞察力を高めるなど、さまざまなメンタルヘルス上の効果があるとされています。

”特定の言葉や音楽を聞いたり、イメージや視覚化などの手法を使って”
”ストレスや不安を軽減し、注意力や集中力を改善し、創造性や洞察力を高めるなど”
 
  ⇧注目!

これはまさに、その人が認識している世界そのもの=内部表現を変化させている、とも取れますね!

つまりはアプローチの仕方に若干の差異はあれど、気功と同じような結果を生み出しているということも可能で、乱暴な言い方をすると広義の意味ではある意味一緒、と言えなくもありません。

事実、気功を上達させるためのワークとして様々な瞑想に取り組む気功師も多く存在しますし
私自身も色々な場面で瞑想を大いに活用しております。

気功を取り入れることで「日常生活」がどう変化する?

気功は日常生活の様々な場面で使えます。

心身の健康状態を良好に保つためにも使えますが、それだけではありません。
お掃除や、お料理、洗濯などの諸々の家事にも広く活用可能です。

こちらのページの後半部でも数人の気功師たちが気功についての証言をしてくれています。

ですが一番の変化は視点が変わることでこの世界への認識が変わるのです。
何故ならば気功師は広い視野に立って、多くの視点を持って物事に臨むことが常に求められているからです。

必然的にあなた自身も変わります。

そしてあなたが変われば、あなたにつながりのある人たちも変わっていきます。

これは生物には互いに影響しあい、同調しあう性質があるからです。

つまりはあなたが健康で幸せになると、あなたの周囲の人たちも同調して幸せになっていきます。

あなたを中心に世界に幸せが広がっていったら、それはとても素敵なことだと思いませんか?

この記事を読んで、気功に興味を持ってくださる方が少しでも増えたら幸いです。

当サロンでは気功ヒーリングを受けていただくことも可能ですし、気功師になる為の養成コースも設置中です。是非ご一読くださいませ。

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